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2014年06月30日
iLO3
かくして実家との拠点間VPN構築ができて,運用も軌道に乗った所なんだけど,ここでさらに追加を.
拠点間VPNの要となっているルータ,RTX810は,拠点間VPNといえど,WAN経由ではルータ本体の設定変更ができないのです.
もちろんセキュリティ上,正しい設計だとは思います.
でもまぁ,リモートから実家のルータをいじりたい時もあるので,何とかしよう,という話です.
思い当たる作戦は3つ.
1つ目の候補は,1番簡単なんだけど,要は親のパソコンにRDPで繋いで何とかする,というもの.
ただ,正直自分の配下にないのと,無線LANベースなのでリモートで電源が入れられない,という問題があり,これはパス.
じゃぁ,ということで2つ目の候補は,自分のPC,ThinkPadX201sを実家に設置する,というもの.
これは割といい案なんだけど,有線LANとWoLによる遠隔起動はともかく,ハングアップしたときなんかに,やっぱりどうしようもない,という問題が.
ここまで来るとどうしようもない,という感じではあるんだけど・・・.
てことで,最終候補は,実家にもサーバを導入する,というもの.
ただし,リモートで電源操作のできるもの(いわゆるBMC搭載機),というのが条件.
値段さえ問題なければ,実はこれが一番確実なのよね.
てことで,各社の格安サーバを調べてみると,hpのProLiant ML110 G7が良さそう.
ちなみに既に導入済みの富士通のPRIMERGY TX100 S3pは,BMCを搭載していないみたい.
当初は気にしていなかったとはいえ,ちょっとがっかり.
もちろん高級モデルでは搭載してるんだけど,個人で導入できる値段のものには付いてないみたい.
DELLも同じく安いモデルにはBMCがない,またNECは(調べた当時は)安いサーバがなく,断念.
というわけで,みんな大好きNTT-X Storeでご購入,と相成りました.
クーポン込みで12000円と,格安です.
てことで,実家に配送してもらい,自らも帰省して作業します(笑)
ちなみに,スペックとしてはCeleron G530(2コア2スレッド,2.4GHz),メモリ2GB,HDD250GBと最低限.
ここに直接OSを入れても良かったんだけど,後々のことも考えて,メモリを増設して,ESXiを入れてVMを載せて使うことにしました.
ESXi自体はUSBメモリにインストールして,内蔵HDDをVM用データストアにして運用します.
注意点としてBIOSの設定を変更しないと,PSoDでESXiが死ぬらしい,というものがあるみたい.
要は,
・HP Power Regulator: OS Control Mode
・HP Power Profile: Custom
・Minimum Processor Idle Power State: C6 States
の3つを設定しておけばいいってことらしい.
まぁ,ESXiのインストール自体は慣れていればすぐなんだけど,サーバ自身にDVI出力がない関係で,D-Sub15ピンの繋がるディスプレイを用意するのが大変だった(笑)
封印されていたディスプレイがあって良かったです・・・(汗)
#その気になれば,後述のiLO3で何とかなったんだけどね.
さて,ESXiもインストールできたので,件のBMC経由の電源操作を行ってみることにしました.
ML110 G7には,オンボードNICが2ポート用意されていて,そのうち1ポートをBMCが兼用しているらしいです.
なので,MAC ADDRESSは3つあったり.
ちなみに,BMC専用LANポートを増設するキット(514206-B21)も4000円くらいで売られており,それを増設すると兼用されなくなります(ちなみにこのポートで使うMAC ADDRESSは兼用時とは異なります).
まぁ,1万円強のサーバにそんなに投資してどうするんだって話はありますが(笑)
さて,このBMCにDHCPでIPアドレスを割り付けたら,ブラウザでアクセスします(拠点間VPN経由のアクセスフィルタもこの段階で許可しておく).
すると,iLO3(Integrated Lights-Out 3)の画面が表示されます.
ログインすると,電源操作や画面表示ができるようになっています.
ちなみに,画面表示機能(正確にはリモートKVM,リモートメディアなど,サーバ管理上大変便利な機能)は,ML110 G7に標準で付いているライセンスでは1分間で切断されてしまいます.
ただ,電源操作(電源投入や,強制シャットダウン)程度なら十分可能なので,問題なしです.
しかもESXiも載せてるから,ゲストOSの画面ならvSphere Client経由で見れるしね(笑)
ゲストOSは,自宅側のESXi上で動いているWindows8Proを引っ越して載せることにしました.
まぁ,Windows7ばっかりで,あんまり使ってなかったしね(笑)
データをVPN経由で移動して,ESXiのインベントリに登録するだけ(笑)
あとは,DHCPでIPアドレスの設定をするのと,VPN用パケットフィルタを解除しておしまい.
で,さっくり動作することを確認したら,自宅側からも接続したりして,一通り確認.
ちゃんと,自宅から実家のVMへRDPして,そこから実家のRTX810設定画面が開けることも確認済み(笑)
これで,自宅から実家の環境を好きなときに管理できるようになったよ!
すごい,やり過ぎ感・・・(笑)
投稿者 chimaki : 2014年06月30日 01:20
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