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2014年08月15日

最後のIBM

さて,foltia ANIME LOCKERを導入して録画サーバを構築する,という話の続きです.
前回,foltiaの構築自体はできたものの,サーバ(TX100 S3p)のPCIeスロットが足らない,という状況でした.

で,結局サーバを増設しました(笑)

今まで,富士通,HPと購入してきたので,今度はNEC(鼻毛サーバ)かな?と思っていたんですが,思いの外安い機種がなくて断念.
仕方ないので,他社のを探していたんだけど,IBMの掘り出し物を見つけたので購入することにしました.
モノはIBM System x3100 M4L(2582-F4J)です.
何が掘り出し物って,CPUがXeon E3-1270v2(3.5GHz,4コア8スレッド)で7万円台ってこと.
これに加えて,冗長電源対応,ServerRAID-M1015が付いています.
ディスクレスとはいえ,IBMの装置でこれなら,かなりお値打ちな感じです.
これにIMM2(IBMのBMC)アップグレードライセンスをつけて,トータル約9万円.
ちょっと奮発気味だけど,CPUパワーも欲しいし,ちょうどいいよねってことで(笑)
ちなみに,メモリは別途24GB購入したので,トータル13万程度ですかね.
で,これにAPCのUPS(SMT1000J)Intel NIC(EXPI9402PT)も増設しているので,都合18万くらいかかっていそう・・・.

ともかく,一式到着したので,メモリ,NICを増設して,USBメモリにESXiをインストールします.
ちなみに,IBMのESXiカスタムISOイメージは,MyVMwareにはなく,IBMのサイトからダウンロードします.
IBMにはカスタムISOイメージがないのかと思ってどきどきしたけど,自社サイトにしか公開してないのね.
ちなみに,富士通,NEC,HPなんかは,MyVMwareからダウンロードできるみたいです.
まぁ,インストール自体はさっくり終わるし,簡単なんだけどね(笑)

とりあえずNICだけ増設して,ESXiをインストールして,x3100のESXiにvSphere Clientから接続して設定して・・・ってあたりはTX100 S3pと同じ.
で,続いてVMの配置をどうするか,という話.
デバイスをパススルーして使用するVMは,現状,Win7(VDI)とfoltiaの計2台.
これに加え,例のPCIeスロット3疑惑が解決するようなら,取り外してあるVGAを1枚復活させてWin7(VDI)をもう1台増やしたい所.
x3100自体は,x16スロット(x8相当)が1本,x4,x1が1本ずつという構成で,かつスロットの縁がTX100 S3pのように貫通していないので,ビデオカードは1枚までしか増設不可.
なので,foltiaをx3100に,VDI用のVMはTX100 S3p側に載せることにしました.
というわけで,PT3ICカードリーダーをx3100に移動させ,TX100 S3pにはビデオカードが2枚(もちろんPCIeスロット3は未使用)になるように変更しました.

ちなみに,データストアはx3100とTX100 S3pで共通のディスクをiSCSI経由で使用しているので,VMの移動自体は簡単.
引っ越し元のESXiにvSphere Clientで接続して,インベントリからVMを消し,引っ越し先のESXiにvSphere Clientで接続して,データストアブラウザからvmxファイルを指定してインベントリに追加するだけです.
で,パススルーの設定をし直して,さらにvCPUも4基に増やしてからfoltiaを起動させるとあっさり起動.
ライブストリーミングもコマ落ちなくでき,快適に動作しました.
あわせて,TX100 S3p側のVDI用VMもパススルーの設定をし直して起動してみました.
こちらも無事起動するので,問題ないよう.
こっちはまたそのうちWindowsを追加してVDI運用可能か,チェックしてみたいです.

てなところで,foltiaは無事通常運用できそうなので,ライセンスも適用して常時稼働を開始しました.
ただ,こうやってサーバが増えてくると,いよいよ管理が面倒になってきたのも事実.
実家のサーバは常時稼働じゃないからまだいいとしても,自宅側はいよいよ面倒です.
そろそろ有料ライセンスを購入する時期なのかも知れません・・・.

投稿者 chimaki : 14:51 | トラックバック

2014年08月16日

Essentials

とうとうサーバが3台になってしまった我が家.
しかも1台は遠隔地(というか実家)に置いてあり,管理が面倒きわまりない環境になりつつあります.
サーバを増設したのは,そろそろ年末の足音も聞こえ始めた11月末.

これがいけなかった.

11月の末には,米国で感謝祭(11月の第4木曜日)があり,この翌月曜日はサイバーマンデーと呼ばれ,各オンラインショップでセールがあるのです.
VMwareのオンラインショップも例外ではなく,この時期にセールをやっています.
しかも現地通貨(USD)の方が安いという仕組みで,サイバーマンデー以外にも父の日セールとかもあったりします.
#ちなみに,最近では日本円でしか買えない仕組みになったっぽいです.
#ブラウザのUAか,IPアドレスかで判定しているっぽいので,何とかなりそうですが.
てことで,タイミング良くサイバーマンデーがはじまり,VMwareの一部製品もセール販売されたのでした.

ふらふらとセール内容を見ていると,vSphere Essentials Kitも割り引かれているではありませんか(笑)
3年サブスクリプション付きで$600程度.
平時より1割程度割引されている感じですね.

というわけで,購入しました(笑)

支払いはPayPalを使って行ってます.
簡単でいいですね.
支払いが完了すると,メールでライセンスキーが送られてきます.
また購入時のアカウントのMyVMwareページにもライセンスキーが登録されます.
得られるライセンスは,vSphere 5 Essentialsが6CPU分(1ホスト最大2CPU,3ホストまで)とvCenter Server 5 Essentialsが1台分です.
勢いで購入してしまったけれど,構築はしていこう,ということでこのまま突き進みます(笑)

当初,ここでも触れたように,vCenter Serverを導入するにあたり,MSDN OSを導入しようなんていっていました.
が,実は小規模だったらそんな必要ないってのを知ってしまったわけです.
具体的には,MyVMwareの製品ダウンロードページにある「VMware vCenter Server 5.5 Appliance(略称はvCSAとかvCVAとか)」というものを使う,という方法があるのでした.
これ,要はSLES(SUSE Linux Enterprise Server)上に構築したvCenter Serverを,まとめてパッケージ化してあるもので,これをVMとしてデプロイするだけで使用可能になる,という仕組みです.
配布形式はOVA(Open Virtualization Format Archive)形式でまとめて配布されていて,VMDK(ディスクイメージ)も含んでトータル2GB程度です.
OVFファイルとVMDKファイルも単体で配布されていますが,特になにもなければOVAファイルの方が便利です.

というわけで,早速デプロイすることにしました.
今回はリソースの都合でx3100側にデプロイします.
x3100のESXiにvSphere Clientで直接接続し,[ファイル]>[OVFファイルのデプロイ]から先ほどのOVAファイルを選んでデプロイします.
データを置くデータストアとVMDKの形式を選ばせてくれます.
ちまきは,Thin Provisioningを選択しています.

デプロイ後,VMのMACアドレスを見て,DHCPの設定をしておきます.
また,メモリサイズについても規模に応じて変更しておきます.
デフォルトで8GBとか持って行くので,Essentials Kitの環境ならそのままでも問題はないですが.
てことで,設定変更したらパワーオンします.
VMが起動したら,https://vCSAのIP:5480/にアクセスして初期設定をします.
初期アカウント/パスワードはroot/vmwareですので,必要に応じて設定変更するのもお忘れなく.
データベースなどは全部内蔵のものを選べば,すぐに運用可能な状態になります.
この段階で,vSphere ClientもしくはvSphere Web ClientでvCSAにアクセスできるようになっているので,アクセスしてみます.

まずはvCenter Serverにライセンスを割り当てます.
[表示]>[管理]>[ライセンス]でライセンス管理ページに行き,「vSphereライセンスの管理」からウィザードを起動してライセンスを追加と割り当てをします.
続いて,[表示]>[インベントリ]>[ホストおよびクラスタ]から,vCenter Serverを右クリックして新規データセンタを追加します.
そのデータセンタを右クリックして[ホストの追加]を選び,ESXiを追加すると,VMなどが見えるようになる,という流れです.
もちろんESXiにも無償ライセンスではなく,Essentialsのライセンスを割り当てるのをお忘れなく.
ちなみに,実家にあるネットワークセグメントの異なるサーバもvCenter Serverの管理下に入れてみましたが,特に何も問題なく管理できるようです.
便利べんり(笑)

そうそう,このvCSAのアップデートの仕方について.
https://vCSAのIP:5480/にアクセスして,管理ページを出すと,Updateタブがあると思います.
ここからアップデートのチェックやアップデート適用ができるので,簡単です.
アップデートには再起動が伴うので,その点だけご注意.
また,通常はVMwareのリポジトリを参照するんですが,CDROMを使ったアップデートもできるみたい.
こちらはやったことがないですが,クローズドな環境でも大丈夫そうです.

それにしても,ついに買ってしまいましたね・・・.
勢いというのは恐ろしいです,はい(汗)
本当はEssentials Plusが欲しかったんだけど,これはEssentialsの10倍するので,さすがにあきらめました(笑)
次はvAppを試す!

投稿者 chimaki : 00:56 | トラックバック

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