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2005年07月24日

プロとしての働く環境

ふと知り合いのblogからリンクをたどって見たblogを見て思ったこと.
まぁデザイナーさんみたいなんですが,6つほど項目をあげて主張をしていたみたいです.
ただまぁ,デザイナーによった話ではなく,一般的に拡張できる話だったのでちょっと考えてみました.

・渉外と内部とのコミュニケーションが不足している
・顧客の要求がわがまま
・雑務が多くて集中できない
・今の環境じゃアイデアがでない
・よけいな仕事を振られる
・そもそも仕事量が多すぎて全力を出せない

そういう主張でした.
言いたいことはよく分かります.
ちまきはデザイナーではないですが,デザイナーよりエッジ(厳しい要求にさらされる先端)に居るのでよく分かります.
でも,これをうまく片付けていくこともある種プロ(生活の糧としての業)であるための技能だと思います.
「無理です」で終わるなら,プロでなくても答えられますよ.
「なぜか?」「じゃぁどうするのか?」ですよ.

・渉外と内部とのコミュニケーションが不足している
論外.
「渉外が分かってくれない!」と言うなら,あなたはどれほど渉外のことを理解しているのか.
どれほど内部の仕事を理解してもらえるよう努力しているのか.
情報は発信した人の元に集まります.

・顧客の要求がわがまま
当たり前です.
顧客の「やりたいこと」をいかに実現させるかが腕の見せ所です.
顧客は「何でもできる」と思って仕事を依頼しますが,「どうやったらできる」かは分かっていません.
要求抽出して,手持ちの手段を組み合わせてソリューションを提供してこその「仕事」ですよ.
真に不可能な内容について代替案を示せるか,もプロとしての力量です.

・雑務が多くて集中できない
組織の中で役割を果たす,というのはどんなところでも一緒です.
個人で事業を興せば1人でなんでもする,というのがいかに大変か分かりますよ.
組織の中では,それぞれ果たさなければならない最低限の役割があるのです.
あなたがその「雑務」をしていなかった頃は,他の誰かがやっていた,というただそれだけのことです.
それを理由に集中できない,だから進まない,もねぇ・・・.
切り替えが難しいのは分かりますが,それこそトレーニングですよ.

・今の環境じゃアイデアがでない
全員がアイデアを出せない訳じゃないですよね.
人によって,やりやすい環境,やりにくい環境はあると思いますが,職場としての(一般的な)快適な環境でいいアイデアがでないのであれば,見つけようとしていないだけでは?
OFFを有効に使う,というのもプロですよ.
どんなところでも,アイデアは見つかるはず.

・よけいな仕事を振られる
「他の人でもできること」「お金で解決できる仕事」そんなことはやりたくない,自分の仕事じゃない.
確かにこれもよくある話.
これも雑務と同じ.
結局誰かがやらなきゃいけないんだし,仕方ないと思います.

・そもそも仕事量が多すぎて全力を出せない
全力でやることがプロではないです.
顧客が満足するモノを期日までに仕上げるのがプロです.
自己満足と顧客満足は違います.
自己満足のためにスケジューリングがうまくいかないなんて,論外ですよ.
特にデザイナーだと「自己表現(=自己満足)」と思ってやっている人がいそうですが,それなら芸術家(orクリエイター)になるか「提案する」という手法を使うべきです.
提案して受け入れられない自己表現でお金をもらう,なんておかしくありませんか?

なんというか.
総論としては,仕事になれてきた中堅クラスの人が,そろそろ自分の仕事を世に示したい,と躍起になっているという感じですかね.
よくある話だとは思いますが,文句を言っていても何にも前には進まないです.
まぁぶっちゃけ言うと,みんながみんな思い通りには行かないし,「今」に満足している人なんてそうそう居ません.
それでもやっていくしかない,というのがサラリーマンって感じですね.

投稿者 chimaki : 2005年07月24日 03:44

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