« バスパワードとふぉくす子 | メイン | ビデオ消費月刊 »

2005年08月10日

感情の吐露とWebという場所

最近はWebスペースにしてもblogにしても,無料で使用可能なサービスが非常に多くなったと思います.
これそのものは歓迎すべきことだと思いますが,弊害も多いと感じます.
一言で言えばTPOをわきまえない,ネチケット(恥ずかしい言葉だな・・・)をわきまえない言葉を使う人が多い,ということです.
もっとも,発信者が意図した言葉を意図したとおりに伝達できるかは,その発信者の技量に依存するところなので,こればかりはいかんともしがたいわけですが.

情報番組では「Web(のBBSなど)を使うことにより敬語を使う小学生」などとして特集が組まれていたこともあって,子供はむしろ正しく適応していると見て取れる部分もあります.
無論トラブルに対して脆弱だということは事実ですが,因果としての関係は分かっているようです.
VirtualとRealの境界というか,手段としてのVirtualの出口がちゃんとRealだって分かっている,という.

これに対し,潜在的にWebや「相手の見えない世界」を恐ろしいと感じているのはある程度高い世代だと感じることもあります.
これはまぁ具体的にはウチの親と話していて思うこと.
いろいろなところでかたくなです.
詳しいことを知らない人の態度としては,安全よりだとは思います.

で,今日思ったのはこの中間層.
インターネット=Webサイトという認識が成されていた黎明期において,Webの便利さのみを見て,その問題点などが今ほど論じられていない時に,この世界へ入り,それ以降成長していない人,です.

ちまきもこれに一部該当しますが,もちろん(いろいろな意味でリッチな)低年齢層と同じく,VirtualとRealの境界にはっきりと線を引いています.

ある掲示板で「身内が自殺してしまった」と書き込んであったのを見ました.
そして,その事象と当事者に向けての一方的な(かつ無意味な)攻撃も書きつづってありました.
「自分たちに生きろといっておいた結論がこれか」と.
確かに関係者であればこう思うのも仕方ないと思いますが,第三者からすると「なんでそんなに苦しんでいることに気がついてあげられなかったのか」「自殺を止められないのは周りにも責任がある」と考えてしまいます.
ま,この視点の違い自体は特に論じたい部分ではなく,問題は「なぜ他人のWebスペースでこのような感情を吐露しているのか」です.
無論,そういった悩み相談のサイトで(=TPOにあわせて)このような書き込みをするのは理解できますが,実際に書き込みのあったサイトは,和気藹々と楽しくやりましょう,というサイト.

「何の意図があってこんなことを書くのか.」
「知り合いのサイトならどんな内容でも書いてもいいのか.」
「メールではなく,不特定多数の人間が見るサイトに書く必要性は?」
なんてことを思いました.
ちまきもWebサイトを運営し続けて8年以上たちますが,この手の書き込みはホントに困ると思います.
しかも知っている人ならなおさら対処しづらい.
誰も望んで引き金を引きたいとは思いませんからね.
誰かに思いを聞いて欲しい,というのは分かりますが,不特定多数に閲覧可能な文字として長らく残る掲示板で発するのはナンセンスです.

や,大変なのかもしれないけど,いい迷惑ですよねぇ.
もう少し考えて発言して欲しいモノです.
ま,ホントに精神を病んでいるのでしょうが・・・.
とりあえず.

こんな迷惑な書き込みは削除してしまえ!

投稿者 chimaki : 2005年08月10日 18:21

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.projectmd.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/269